ソーシャルログインとは?仕組みやメリット・デメリット、導入・実装方法から事例まで解説

公開日:
2019
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最終更新日:
2023
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ソーシャルログイン(ソーシャルサインイン)とは、ユーザーが使い慣れた既存のSNSアカウントを利用して、Webサイトやサービスにログインできる機能です。スマートフォンシフトが進む中、ソーシャルログインはユーザーの利便性を高めるUXの側面だけでなく、企業のOne to Oneマーケティングの起点となる非常に重要な接点の1つとなりました。ソーシャルログインには、具体的にどんなメリットがあるのか?ユーザーと企業、それぞれの視点でご紹介しながら、実際にソーシャルログインを導入・実装する上で注意するべきポイントや、より簡単かつ効果的に導入する方法を解説していきます。

ソーシャルログインとは?

ソーシャルログインとは、LINE、Apple、Yahoo! JAPAN、Facebook、Twitter、Google 等のユーザーが使い慣れたアカウント情報を使用してWebサイトやアプリにログインする機能です

ログインや会員登録が簡単かつ安全に行えることから、登録フォームの離脱率や新規会員登録率の改善、コンバージョン率の向上、再訪率やリピート率の向上につながります。


日本でも人気のサービスが続々とソーシャルログインに対応

ECサイトをはじめとした一般的なWebサービスは、会員登録時にIDとパスワードを設定して登録しますが、ソーシャルログインに対応したWebサービスであれば、使い慣れているSNSや外部サービスのアカウント情報を利用して簡単にログインできます。

個々のサービスごとに必要だった面倒な会員登録の手間を省くことができ、新しくIDやパスワードを覚える必要もありません。様々あるWebサイトやサービスの中でも、ユーザーは手間なく手軽に利用することができるサービスを選ぶ傾向が高いので、「情報入力する手間が省けるサイト」であるという点は、大きな優位性となります。


どのソーシャルログインが人気?最新動向をチェック

ソーシャルログイン導入時には、自社サービスの利用者層や国内の利用動向、ソーシャルログインで取得できるデータや特徴を踏まえつつ、目的に合わせてどのプラットフォームを選択することが大切です。

最近の傾向として、日本でも馴染みの深いLINEがソーシャルログインに利用されることが増えてきました。スマートフォンシフトが進むと同時にメッセンジャーアプリが一般的になり、ユーザーとのコミュニケーション方法に変化が現れてきていた2016年末から、本格的にLINEログインが展開されました。以降、LINEログインを導入するサイトと利用ユーザーは急増し、2023年の調査では最も多く利用されています(図表1)。

図表1:ソーシャルログイン利用回数の割合(2023年1月~2023年12月)

また、ソーシャルログインの利用デバイスの内訳ではスマートフォンが全体の約97%を占めており(図表2)、スマートフォンではLINEログインが最もよく利用されています(図3)。

図表2:デバイス別のソーシャルログイン利用回数の割合(2023年1月~2023年12月)

図表3:スマートフォンでのソーシャルログイン利用回数の割合(2023年1月~2023年12月)



企業のLINE公式アカウントと連動し、LINEを通じたユーザーとのコミュニケーションを支えるLINEログイン。「LINEログインでID連携と友だち追加を促進し、One to Oneメッセージを配信したい」「LINEを入口にした便利なユーザー体験を提供したい」という目的のもと、LINEログイン実装サイト数・ログイン利用回数は共に伸び続けています。

LINEログインは業種問わず人気のソーシャルログインですが、Yahoo! JAPAN IDログインはヤフオク!やYahoo!ショッピングで利用されている正確な住所が取得できるため、多くのECサイトで利用されています。

ユーザー属性にあったソーシャルログインを選択して導入・実装することはもちろんですが、より多くのSNSに対応したソーシャルログイン機能を導入する方が、より幅広いユーザーにとって利便性が高まり、結果として会員登録数の増加が期待できるという側面もあります。

弊社ソーシャルPLUSが発表した「ソーシャルログイン利用状況調査2023」の詳細は下記にて公開中です。最新のソーシャルログイン利用状況やトレンドの把握に、ぜひご参照くださいませ。

また、実際に各Webサイトやサービスがどのソーシャルログインに対応しているかについては、下記の最新ソーシャルログイン導入事例一覧もあわせてご参考いただければと思います。

最新のソーシャルログイン導入事例 一覧をチェックする

ソーシャルログインのメリット

改めてソーシャルログインのメリットを、ユーザーと企業それぞれの視点から整理してみましょう。

ユーザーがソーシャルログインを利用するメリット

ソーシャルログインでユーザーが得られるメリットはとてもわかりやすく、Webサイトやサービスの利便性が高まる、という点です。具体的には主に次の3点です。

  1. 会員登録時に登録フォームの情報を埋めてくれる
  2. 再ログイン時に使い慣れたID/パスワードでログインできる
  3. 二段階認証を利用できる

1. 会員登録時に登録フォームの情報を埋めてくれる

新規会員登録の際にソーシャルログインを利用すると、各SNSプロバイダから取得できる氏名やメールアドレスなどの情報を登録フォームに埋めることができるので、ユーザーは会員登録作業のほとんどをクリック/タップ操作のみで進めることができます。

より会員登録率を高めるには、ソーシャルログインに対応することに加えて、会員登録フォームで取得する情報を必要最低限にとどめることがポイントです。

特にスマートフォンの小さな画面では、PCと比べてフォームの入力に手間がかかります。クリック/タップ操作だけで登録できるようにしたり、入力項目を少なくしたりするなど、ユーザーのストレスを減らす工夫をすることで会員登録が完了する確立が高まります。初回の会員登録さえ完了すれば、その後メールマガジンやLINEのメッセージを通じた継続的なアプローチが可能になるので、まずは会員登録のハードルを極力下げ、ユーザーとの接点を持つことに注力することが大切です。

ただし、ソーシャルログインで取得できる情報は、SNSプロバイダごとに異なりますので、次の表を登録フォームの必須項目を決める判断材料に活用ください。

ソーシャルログインでのフォームアシスト時に取得可能なプロバイダ個人情報(2023年4月 ソーシャルPLUS社調べ)

2. 再ログイン時に使い慣れたID/パスワードでログインできる

ソーシャルログインには、ID/パスワードの管理が楽になるというメリットもあります。

最近は、日常生活の中でWebサービスやアプリを利用することが当たり前になってきました。すると、生活者1人当たりが利用するWebサービスの数はどんどん増え、そのひとつひとつのID/パスワードを覚えることはとても難しくなっています。

セキュリティの観点から、なるべく複雑なパスワードを設定したり、同じパスワードを使い回さないよう毎回異なるパスワードを設定したり、定期的にパスワードを変更したりすることが望ましいですが、そうなるとより一層、ユーザーはログインがしにくくなりWebサービスやアプリから離れてしまう、なんてことになりかねません。

ソーシャルログインに対応していれば、使い慣れているSNSや外部サービスのアカウントでログインできます。訪問するたびにWebサービスやアプリごとのID/パスワードを思い出す必要なく、簡単にログインできるのです。


3. 二段階認証を利用できる

従来のID/パスワードのみ利用したログインでは、なりすましや不正利用のリスクがありました。ソーシャルログインを利用すると、FacebookやGoogleなど各SNSプロバイダが提供する二段階認証を利用することができるため、セキュリティ強度を保ちながらサイトに簡単にログインできます

二段階(二要素)認証とは、「ID/パスワード」に別の要素を加えた、2つの要素で認証を行うことです。具体的には、次の3つの要素のうち2つを組み合わせた認証の仕組みをいい、セキュリティを強化できます。


代表的な手法に「ワンタイムパスワード」があります。これは、本人だけが所持する認証デバイス(セキュリティトークン)に届くパスワードを利用するものです。

最近は、トークンではなくスマートフォンアプリでワンタイムパスワードを発行するサイトもあります。認証アプリとしては、「Google Authenticator」や「Authy」などが有名です。
GoogleやFacebookでは、スマートフォンに届く通知に対し「はい」をタッチするだけのものもあり、利便性も損ないません。


Facebook(左)やGoogle(右)~スマホに届いたログイン通知の例
Facebook(左)やGoogle(右)スマホに届いたログイン通知の例

企業がソーシャルログインを導入するメリット

ソーシャルログインの導入で企業が得られるメリットは、ユーザーが得られるメリットを逆の視点から見たものになります。


特に、「会員登録時の離脱率が減る」「再訪率が上がる」という点から、ソーシャルログイン導入のニーズが高いです。実際、弊社のソーシャルログインサービス「ソーシャルPLUS」を利用する企業の中には、新規会員登録率が38%上がった例や、ソーシャルログインで登録したユーザーの再訪率が70%を超えるといった事例もあります。

ほかにも、自社のサービス/商品がどのプラットフォームと相性が良いか(どのSNSアカウントでログインしているのか)、判断材料にもなることも支持されています。

具体的なソーシャルログインの導入事例はこちらで公開中です。ぜひご参考ください。
https://socialplus.jp/case/

ソーシャルログインのデメリット

ユーザーと企業それぞれにとってメリットの多いソーシャルログインですが、実際に導入を検討する上では考慮しておくべきデメリットもあります。

まず、ソーシャルログイン導入と共に会員登録やログインの導線設計をしっかり行わないと、かえってユーザーを混乱させてしまいます。ユーザーは基本的に、会員登録やログインが楽にできることを期待してソーシャルログインを利用します。そこで、新規会員登録フォームの入力項目が多すぎたり、登録やログインのフローが複雑なものになっていたりすると、ソーシャルログインに対応していても離脱率が改善されにくくなってしまいます。その結果、せっかくソーシャルログインを導入したのに、会員登録数の増加に十分な効果を発揮できない…なんてことにもなりかねません。

また、ソーシャルログインで対応するSNSプロバイダ側では定期的な仕様変更があるため、継続的なメンテナンスコストが発生しやすい点も考慮が必要です。仕様変更の内容によってはもう一度作り変えるレベルで改修が必要なケースもあり、ソーシャルログイン導入後には予期せぬコストが発生してしまう可能性も多分にあるといえます。

このように、ソーシャルログインは導入するメリットが大きい一方で、適切な導線設計や各SNSプロバイダが提供するAPIに関する専門知識が必要となり、導入・実装方法によってはかなりの開発コストがかかってしまうことも事実です。
しかし、こういったデメリットは、ソーシャルログインに特化した外部サービスを利用することでうまく解消できる方法もありますので、詳しくはこの後で説明していきます。

ソーシャルログインを導入・実装する方法と気をつけるべきポイント

実際にソーシャルログインの導入・実装方法としてはどんなものがあるでしょう?大きく2つの方法があります。

個別にスクラッチでAPIの開発を行う場合

ソーシャルログインの機能自体は、各SNSプロバイダが提供しているAPIを利用して、公開されているドキュメントを参考にしながら独自に開発することが可能です。ただし、独自開発をする場合は以下の点に注意が必要です。


「単に会員登録やログインができればOK!」とならないのがソーシャルログイン導入・実装の奥深いところです。初期の開発はもちろんですが、実装後の継続的なメンテナンスや複数のSNSに対応する場合のコストを考慮しておく必要があります。

ソーシャルログインは会員機能と密接に関わる部分なので、最新の仕様やメンテナンスに日々気を回しながら、都度適切な対応を行わないと重大な機会損失につながってしまます。結果、日常的なメンテナンスにばかり追われて、本質的なサービスの機能開発に手が回らない…なんていうことにもなりかねません。


外部サービス(ASP)を活用する場合

ソーシャルログインを個別にスクラッチで開発する場合にネックとなる仕様変更への対応や、複数のSNSプロバイダに対応する際の負荷は、ソーシャルPLUSのような外部サービス(ASP)を利用することで解消できることが多いです。外部サービスを利用する具体的なメリットとしては以下があげられます。


実際に、元々ソーシャルログインを自社開発で実装していたものの、メンテナンスが追いつかずソーシャルPLUSにリプレイスした、というケースも増えています。

具体的に、自社開発とソーシャルPLUSを利用した場合の比較表を下記ページで紹介しています。ソーシャルログイン導入・実装時のコストを検討する上でご参考いただければと思います。

またソーシャルPLUSでは、ソーシャルPLUSを利用してソーシャルログインを導入・実装する場合の開発工数の見積もりを出す際にご参考いただける「仕様概要書」をご希望に応じてご提供しております。ソーシャルログインの実装を検討される際はぜひ一度チェックしてみてください。

ソーシャルPLUSのサービス内容の詳細や、仕様概要書に関するお問合わせはこちら

まとめ

今回は、ソーシャルログインの基本をまとめつつ、最新のトレンドや具体的な実装方法についてご紹介しました。

ソーシャルログインは、自社のWebサイトやサービスをより強化していく中で、ユーザビリティ向上や会員数増加に寄与する手段として、広く注目を集めるようになりました。
特にLINEログインについては、ユーザーの会員IDとLINEアカウントのID連携を行うことで、企業とユーザーとのOne to Oneコミュニケーションを実現しようとする動きがまずます活発化しています。
ソーシャルログインを切り口とした新しい施策が次々と生まれてくる中で、「まずはやってみよう」という時により手軽に導入やメンテナンスができ、本来のマーケティング施策や機能開発に注力できる環境を作っておくことはとても大切です。

ますます注目が集まるソーシャルログインを、フットワーク軽く効果的に試していくためにも、ぜひソーシャルPLUSのような外部サービスの活用も検討してみてくださいね。

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