ECサイトをはじめ、会員基盤を持つWebサイトにてソーシャルログインが普及しています。 企業がソーシャルログインを自社サイトに導入する背景には、ユーザーの会員登録のハードルを下げ、継続的にサイトを使ってもらいたいという考えがあります。
その中でもFacebookは、実名登録が原則のため、正確なプロフィール情報を使って会員登録をアシストできるイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、実際FacebookログインをWebサイトへ導入するにあたって、どういった開発が必要か、どのような機能が使えるのかわからない方も多いと思います。
またFacebookログインは、会員登録を簡単にするだけでなく、Facebookの広告施策と絡めた活用方法なども存在しており、新規ユーザーとの接点拡大や会員獲得数の増加を目的としたマーケティング施策に活用されるシーンも多くあります。
本記事ではFacebookログインについて、あまり知られていない活用方法や、実装フローについてまとめました。
Facebookログインは、Facebookのアカウントを使ったソーシャルログインです。
Facebookログインをサイト上に実装することで、ユーザーが会員登録する際に、あらかじめFacebookに登録されているプロフィール情報が自動でフォームに入力され、ユーザーの入力の手間を省きサイトの離脱率を改善します。
また、会員登録時にFacebookログインを使っていれば、次回以降サイトへログインする際に、サイト側のID/パスワードではなく、Facebookアカウントでログインができます。つまり、Facebookにログインさえできれば、該当のサイトへログインすることができます。
そのため、ユーザーはサイトごとにID/パスワードを覚える必要もなく、企業にとってもID/パスワード忘れに関する問い合わせを減らすことが出来るというメリットがあります。
Facebookの国内の月間アクティブユーザー数は引き続き増加しており現在2,600万人(※)を超えています。Facebookは実名制の登録が原則となっており、会員登録の際に正確な個人情報が連携されるのも魅力の1つです。
※2019年7月公開のデータ。(参考:フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」)
その他Facebookログインで取得したFacebookのユーザーIDをFacebook広告のターゲティングに活用できるため、たとえば自社会員になってくれたユーザーと近しい属性のユーザーを対象にFacebook広告を配信するなどの集客施策にも応用することが出来ます。
Facebookログインの活用シーンとして最も多いのが、WebサイトにFacebookログインを導入し、会員登録/再ログインを簡便化することです。
ユーザーにとって新規会員登録やログインの利便性が上がるほど、サイトの会員登録数や利用頻度が増え結果、サイトのコンバージョン数増加につながりやすくなります。
また、ユーザーが使い慣れたFacebookアカウントでログインができるため、ID/パスワードを忘れてサイトへログインできないユーザーの数を抑えることに寄与でき、ID/パスワード忘れに関する問い合わせ対応数が減り、カスタマーサポートのコストを削減することにもつながります。
Facebookログインは、インスタントウィンのキャンペーンなどで使われるケースもあります。
例えばメーカー企業であれば、キャンペーンページで「応募」したユーザーに対し、抽選で自社の製品の引換券をプレゼントする施策があるかと思いますが、こうしたキャンペーンの応募時にFacebookログインを利用することで、ユーザーのキャンペーン応募フローを簡略化することができます。
キャンペーン応募時にいちいち、メールアドレスや氏名を入力させるフローですと、離脱率が増えてしまいがちです。Facebookログインで応募ができれば、Facebookに登録している氏名やメールアドレスの両方を取得し、自動でキャンペーン応募フォームに入力することができます。
ユーザーが手間なくキャンペーンに応募できるため、離脱を防ぎながらキャンペーン応募数を増やし、ユーザーとの接点拡大や認知向上に貢献します。
ユーザーがFacebookログインをすると、Facebookユーザーに割り振られている固有の識別子(ユーザーID/user_id)を取得することが出来ます。 このIDをFacebook広告のターゲティングに活用できるのもFacebookログインの魅力です。
例えば、Facebookの広告メニューには「カスタムオーディエンス」という機能があり、Facebookログインで取得したFacebookのIDをFacebook広告管理画面へインポートすると、そのIDとマッチングしたユーザーを対象にした広告配信ができます。さらに「類似オーディエンス」という機能を活用すると、そのIDとマッチングしたユーザーに近しい属性のユーザーを対象に広告配信を行うことが可能になります。
このように、一度Facebookログインで登録したユーザーに対し、 リターゲティングの広告を表示し、購入や申し込みを促すことや、 会員登録したユーザーと類似する属性のオーディエンスへ広告を表示し、認知層を増やし新規会員登録数増加につなげることも可能になります。
一般的なソーシャルログインの活用方法として、会員登録やログインのハードルを下げるだけではなく、上記のような広告施策にも活用の幅を広げられるのがFacebookログインの魅力です。
Facebookログインを実装する方法は2つあり、Facebookの開発者向けサイトで公開されているAPIを参照して実装するか、外部サービス(ソーシャルPLUSやソーシャルログインにしたカートASPなど)を利用するかのどちらかになります。
Facebook for Developersという開発者向けのサイトにて、APIが公開されており、 ドキュメントは英語の箇所も多いですが、APIの利用自体は無料で行うことが出来ます。 ただし、注意点として仕様変更への対応があります。
Facebookは半年に1度開発者向けに、仕様のアップデートを発表しますが、その中にFacebookログインについての仕様変更があればそちらに対応する必要があります。 そのため、サイトへ実装した後は継続的に仕様変更についてキャッチアップしていく必要があります。 メンテナンスコストを考慮して外部サービスを利用する企業も多く存在します。
また、実装部分の仕様変更だけでなく、機能部分の仕様変更にもキャッチアップする必要があります。近年、個人情報の取り扱いについて取得できる情報や利用できるAPIについて制限させるという変更もありました。 企業のセキュリティ部分にも大きくかかわる部分なので、可能であれば専門のサービスに問い合わせたうえで実装を進めるのがリスク軽減につながるかと思います。
今回はFacebookログインについて、基本的な仕組みや実装における注意点などをご紹介しました。
Facebookログインを使うことで、Webサイトへの会員登録、ログインが簡単になり、ユーザーからサイトを使ってもらいやすくなるメリットがあり、 それだけではなく、キャンペーン施策や広告施策への応用も可能となっています。
引き続き国内でもアクティブユーザーが多いSNSですので、自社会員を増やしたいなどのニーズがあった際は、Facebookログインの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ソーシャルPLUSでFacebookログインを効果的に導入しよう!
こちらのコンテンツもおすすめです
コラム
新規獲得向上から自社サービスの継続利用にまで繋げる!ソーシャルログイン活用手法と事例
コラム
離脱率・CVRの改善に効く! EFO(エントリ―フォーム最適化)にもソーシャルログインがおすすめな理由とは?
調査レポート
ソーシャルログイン利用状況調査2022を発表!スマートフォンではLINEログイン、PCではYahoo! JAPANログインの利用が最多
ソーシャルPLUSに関するお問い合わせやご相談など、お気軽にお問い合わせください。