2018年に開催された「LINE CONFERENCE 2018」では、一度登録した配送先や支払いカード情報が保存され、それ以降ショッピングサイトごとに情報を入力する必要なく、簡単に買い物をすることができる「LINE Pay for ID決済」のサービス構想が発表されました。
2019年7月9日(火)より「LINE Pay for ID決済」を引き継ぐ形で「LINE Checkout」が正式にサービス提供を開始いたしました。本稿では、LINE Checkoutを導入することで実現できること、LINE Payとの違い、LINE Checkoutをさらに効果的に利用する方法についてご紹介いたします。
「LINE Checkout」は、「LINE Pay」オンライン加盟店向けの新サービスです。加盟店が自社のサイトに本機能を実装することで、ユーザーのLINEアカウントを利用した認証によるログインから、ユーザー自身が「LINE Profile+」に登録した氏名、メールアドレス、電話番号、住所といったオンラインショッピングに必要な情報を活用できるようになります。
これによって、ユーザーは、ショッピングサイトごとの新規登録やパスワードの管理、配送先や支払いカード情報を都度入力する手間がなくなり、より簡単に買い物をすることができるようになります。
LINE CheckoutはLINE Pay オンライン加盟店向けの新サービスですが、LINE Payとの違いについて具体的に把握されている方は少ないのではないでしょうか。LINE CheckoutとLINE Payの違いは以下の表をご覧いただくと分かりやすいかと思います。
LINE Checkoutを追加利用することで、これまでLINE Payでは利用できなかったLINE Profile+が利用可能になり、氏名、メールアドレス、電話番号、住所といったオンラインショッピングに必要な情報が取得できます。
これにより、LINE Checkoutを利用する企業は商品を発送する住所を効果的に取得できるだけでなく、LINE Checkoutで取得したメールアドレスを広告配信のターゲティングに活用したり、初回購入後の販促活動に活用したりすることができます。
つまり、LINE Payに加えてLINE Checkoutを利用することで、初回購入時の情報入力の手間を大幅に削減して購入時の離脱を軽減するだけでなく、取得したメールアドレスを販促活動に活用することもでき、初回購入後の自社会員に対するリピート施策の効果を向上させることが期待できます。
LINE CheckoutはLINEログインと併用することで、さらに自社会員にとって高い利便性を提供でき、企業のLINE公式アカウントを有効活用することができます。以下でLINEログインを活用してLINE Checkoutの効果を高める具体的な方法をご紹介します。
自社会員がオンラインショップで商品を初回購入する際、または会員登録をする際、自社会員にLINEログインの利用を促すことで、企業のLINE公式アカウントを自動で友だち追加することができます。
これにより、商品を購入した自社会員に対して、初回購入後も自社のLINE公式アカウントからコミュニケーションを行うことができます。また、LINEログインによって自社会員IDと自社会員のLINE userIdのID連携も完了しているため、自社会員の購買履歴や属性情報に基づいた精緻なメッセージ配信を行うことも可能になります。
LINE Checkoutを利用して商品を購入する際に企業のLINE公式アカウントを友だち追加することは可能になる見込みですが、LINE Checkoutを利用いただくだけではID連携までは実現できません。
自社会員のLINEアカウントを特定した形でのコミュニケーションを可能にするためには、ID連携が必須です。
そのため、LINE Checkoutの利用前にLINEログインを促し、企業のLINE公式アカウントの友だち追加とID連携を同時に完了させることで、その後のLINEを活用したマーケ施策で出来ることの幅が広がり、より高い効果を見込むことができます。
自社オンラインショップにLINEログインを実装することで、企業のLINE公式アカウントから自社オンラインショップに遷移した際に、IDパスワードの入力なしで任意のページに遷移することができます。
これにより、自社会員はLINEトーク画面からIDパスワードの入力をせずに、ログイン状態で特定のページに遷移することができます。そのため、オンラインショップに登録したIDパスワードを覚えていなくても、LINE公式アカウントのトーク画面から数タップで商品を購入することが可能になります。
また、オートログイン機能を活用することで、自社会員を任意のページにログイン状態で遷移させることが可能になるため、LINE公式アカウントのリッチメニューに自社オンラインショップの会員証ページのURLを設定すれば、リッチメニューを1タップするだけで会員証を表示できる導線を作ることも可能です。
参考事例:株式会社ビームス様
BEAMS公式サイトで、LINEアカウントを利用したソーシャルログインが利用可能に!~ID連携により、LINEアプリ上で「モバイルカード」を表示、実店舗とECの連携が進む~
いかがでしたでしょうか。ここまでLINE Checkoutの機能や、LINEログインと併用することでLINE Checkoutの効果を高める活用方法を紹介してきました。
LINE Checkoutを利用することで、より利便性の高い自社オンラインショップでの購買体験を自社会員に提供できることがお分かりいただけたかと思います。
一方、LINE CheckoutとLINEログインを併用することで、LINE公式アカウントの自社会員にとっての利便性はさらに高まり、継続的に自社オンラインショップを利用してもらうための導線を設計することができます。LINE CheckoutとLINEログインを併用することで、より一層効果的なLINE公式アカウントを活用してみてはいかがでしょうか。
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